それを受け取った警官は免許証と名刺を確認する。
「一応間違いない様ですね、
でも最近じゃ教師でも犯罪を犯す奴が増えてるからなぁ…」
この発言にはそれまで黙って言いなりになっていた岡嶋も怒りが込み上げてしまい、
思わず怒鳴りつけてしまった。
「もういい加減にしろ!
それを言うならおたくら警察だって同じ事だろ!
どこまで疑うつもりなんだ!」
「分かりました、
良いでしょう…
帰っても結構ですよ!」
そう良いながら免許証を小松崎に返した。
「じゃあ帰ろうか、岡嶋先生」
「えぇそうですね!」
小松崎の声に岡嶋が応えると、
交番を出て行く二人。
車に乗り込んだ二人は交番を後にした。
車の中の二人は終始無言で、
唯一の会話といえば小松崎の、
「取り敢えず学校に戻ろうか」
という一言に疲れ果てた岡嶋が、
「はい…」
と一言応えただけであった。
暫くして学校に到着した二人はそのまま職員室へ向う。
二人は職員室に入り机に座ると、
まず小松崎から切り出した。



