「まあ良いでしょう、
私も興味があります」
「ありがとうございます、
私はこの鑑定を行う中で思った事があるのですが、
彼がこれ程まで追い詰められるまでに、
何かシグナルを発していたはずです!
その事にまわりの大人達が気付いてあげられなかった事にも問題がある様に思えます、
これは私の言うべき事ではないのかも知れませんが…
せめて学校にスクールカウンセラーや、
もしくは児童心理学等の知識がある人がいれば、
くい止められた問題かも知れません…
もちろん全ての学校にと言うのは無理だろうと思います…
ですがせめて教師とは別に、
生徒達が気軽に何でも話せる人物がいれば良いのではないでしょうか!
出来れば教師と言う肩書きの無い人の方が、
子供達も気軽に相談できると思います、
一部の自治体では近隣の大学と提携して、
心理学を専攻する学生を、
授業の一環として小学校や中学校に一定期間招いているそうです!
この様な事を全国的なレベルで行っても良いのではないでしょうか?」
「言いたい事は分かりました、
しかしその様な事をこの場で言われても、
私達にはどうすることも出来ません!」
「分かってます!
ですが彼の鑑定を行う中で、
どうしてもこの事だけは何処かで言いたくなってしまったもので…」



