「何だ、どうした?」
「教頭先生、
帰宅途中にすみません…
実は先程警察の方から電話がありまして、
岡嶋先生が警察のお世話になっているらしいんですよ」
「それどう言う事だ、
一体何があった!」
武田の思いがけない言葉に、
思わず声を荒げてしまった小松崎。
余りの激しい声に、
武田がドキッとしながら応える。
「それがよく分からないんですよ…」
「何だ!分からないって」
「警察の方の話ですと、
岡嶋先生はただ家庭訪問に来ただけだって言っているそうなんですよ…
三丁目交番にいるそうなんでとにかく行って頂けませんか?」
「分かった、行ってこよう…」
そう返事をした小松崎に、
「お願いします…」
武田はそう言って電話を切った。
そして電話を切った小松崎は、
すぐさま三丁目交番に向け車を走らせた。



