私は、この美容室での二人の絡みを、お客さんとして近くで今まで見続けてきて、ずっと思っていたことを、口にした。 「もしかして、雅人さん花のこと好きなんじゃない?」 「あっ、それ私も思ってた」 すると、花は私たちに呆れたようにため息をついて、言った。 「・・・・二人とも、何言ってるの?!雅人さんはよく言えば社交的で、悪く言えばただ軽いだけだから」