生徒会長は今日も恋煩う




俺はコネというコネを必死に使い果たし何とか彼女を生徒会書記に迎え、こうして今も同じ生徒会室という空間で一緒にいる。


そう、一緒にいただけ。


他には何もしていない。いや、できていない。


なのに、またもや急に巡ってきた幸運。


俺、明日には死んでしまうんじゃなかろうか。


なんて心配も束の間、黙り込む俺に目の前の木南さんが「あの」と、確かめるように声をかけてきた。




「もし予定があるなら、後日でも構いませんが」


「あ、えっと……予定は、ないです」




予定があるかないかの問題じゃない。


そもそもの問題だ。


まだ俺と木南さんは付き合ってすらいないのに。


というか告白すらまだできていないのに、女の子と、しかも二人っきりで出掛けていいのか?


いやいや、ダメだろう。


ここは健全に、他の生徒会メンバーも誘ってみるか。


でもせっかく木南さんと二人で出掛けられる。いわゆるデートってやつができる。


このチャンスを棒に振っていいのか?


こんな幸運もう二度と巡ってこないかもしれないのに。