「はぁ…」

私はため息をついた。

なんとかローファーについた犬の排出物は
取れたものの…


あの男のことがわすれられない。

きっと今頃学校で、、

「さっき同じ学校の女子がさ犬の糞ふんでたんだぜ?だっせー!」

なんていってるんじゃない!?きっとそうに違いない!あの性格の悪そうなあいつなら言うに違いない!

はぁ、私の高校生活どうなっちゃうんだろう。

そんなこと考えてる場合じゃなかった!
はやく学校にいかないと入学式が始まっちゃう!

私は大急ぎで学校へ向かった。


「はぁ、なんとか間に合った」

私は息をはぁはぁ切らせながら、玄関に張り出されているクラスを見た。


5組まであるけど、どの組になったんだろ
えっとー、花野井、花野井…あった!
2組だ‼︎

私は下駄箱でピカピカの上履きに履き替え
自分のクラスに向かった。

廊下はなにやらにぎやかで騒がしい、
新入生の人達が沢山いる。

"どこの中学からきたの?"とか
"あの人イケメーン!"とか
"また同じクラス⁉︎"などと
様々だ。

私の同じ中学の人はやはり一人もいない。
友達できるかな?不安が高まってくる。

2組の教室の前に着いた。手汗をかきながらも
私は扉を開けた。

ガラガラガラー。

皆にぎやかで楽しそうにおしゃべりをしてる。

私は自分の席についた。

うわぁぁぁ、もうグループわかれちゃってる⁉︎
皆仲よさそうだし!確か、ほとんどがここの近くの中学から来る人ばっからしいし…
どーしよう!

はやくもボッチの予感がして胸がドッドッドッと鳴り止まない。

そーだ!隣の人にまずは話かけてみよう‼︎

勇気をしぼって

「私、花野井美緒!よろし…」

え、うそ、

私が今話かけたこの人、

「あ!おまえさっき糞ふんでた奴」

うそでしょおおおおおおお!!!!!