話を戻すけど、たしかについ最近も来た。


その際に、そういえばユウキの話をしていた。


うちは実家がパン屋なんだけど……息子二人は見事にあとを継ぐ気はなかったりする。


まあまだ、両親バリバリ元気だし。


そのパン屋で、2～3ヶ月程前からまだ小さい娘さんを連れた女性を雇ったんだそうだ。


なんでも住み込みで働いてもらってるとか。


その娘さん……たしかまだ8歳とか言ってた。


彼女は、久々に里帰りしたユウキに、ぜひ友達になって欲しいって、手作りのパンを渡したんだそうだ。


なんでも母娘で転々としてきたとかで、友達が全然いないとか。


ユウキはそれを快諾し、それからは暇を見つけてはちょくちょく里帰りするようになったらしい。


あんちゃんいわく、まだ幼いとはいえ二人は何気にいい雰囲気だとかなんとか……


……たしかそんな話だった。


「……まさか……？」


なんとなく、シン兄が言いたいことを察した。


でも……いやいや、そんな偶然って。


「……おう。

あくまで勘だ。

だけど九割方あってる自信あるぜ。

ウーさん……どう、ですか？」


「ファイナルアンサー？」


「……あぁあもう！

そこでライフライン使っても仕方ないでしょう！」


……シン兄があわせて答えるから、余計ウキョウさんが楽しんでるんじゃないか。


思ったけどなんか……言う気力ゼロだった。


ウキョウさんは某司会者のごとく、溜めに溜めて、たまらなく嬉しそうに言った。


「……。

…………～～。

正解！」


……うざっ。