「なんだよ、その顔」
「別に」
だから、わかってるんだってば。
口を開けば、どれもムキになっている言葉ばかり。
それでも、私は自分がいけないことくらいわかっているから、それが余計深く刺さる。
「……だって」
仕方ないじゃない。
しばらく好きなんて感情、感じてなかったんだもの。
どうしたらいいかわかんないんだよ。
その人のことを考えると緊張して動けないんだよ。
その人にフラれたらって考えたら、ウジウジしちゃうんだよ。
高まる、感情。
ふつふつと、感情が、破裂する。
「……うるさい」
「……は?」
「べつに私の気持ちなんか、新藤凛にわかるわけない」
「おい」
わかってるんだ、新藤凛の言ってることが正しいことくらい。
痛いくらいわかってる。
だからこそ、自分が情けなく見えてしまって仕方がないんだ。

