新藤凛、あなたがいないと、私のまわりってなんだか静かで落ち着かないんだよ。
あなたがいつもたくさん話をしてくれるから、それを聞かないと調子が出ないよ。
それからね、あなたがいないと、私あんまり笑わない子なんだって、気づいちゃったの。
いつもあなたがたくさん笑わせてくれていたことも知っちゃったんだよ。
ねえ、新藤凛ーー。
今の私って、全部あなたがいるからなんだって、気づいちゃったの。
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「バカだな、お前」
どこからか聞こえたその声に、何だか懐かしみさえ覚える。
なんてことない言葉のくせに、私はバカみたいにその声に安心して、涙が出た。
「……し、新藤凛」
「なんだよ」
話してくれた。
笑ってくれた。
目を見てくれた。
今、目の前にいてくれた。
たった、それだけのことなのに、
たまらなく嬉しかった。

