誰よりも遠い貴方…







「シオ?」



私はまたも大粒の泪が溢れる。
ハルサンの声を聞けた。



シオ「???
ハルサン?」


ハル「どうしたの?」


シオ「ごめんなさい…」


ハル「どうしたの?どこに居るの?」


シオ「エマと飲みに来てて…
シオまた酔っちゃって…
ハルサンの事忘れようと思って…
でもハルサンの事考えてて…
ダメって分かってて…
でもハルサンに逢いたくて…
ハルサンに逢いたくて」



酔ってるせいか
泣いてるせいか
ハルサンの声を聞いたせいか

泣きじゃくりながら
私は言葉になってないような言葉ばかりが
口から溢れてくる。


ハル「今どこに居るの?」


シオ「エマとマサトのとこに飲みに来てて…
でも酔いすぎて…
外に出て来て…
でも、ごめんなさい。
こんな時間架けて…
ごめんなさい…」


ハル「マサトってGILFYの?」


シオ「そう…
でも大丈夫。
ごめんなさい…
寝てたよね?
ごめんなさい…」


ハル「大丈夫って…」


シオ「ほんと大丈夫!!」


ハル「…今から行くから!!待ってて!!」


シオ「ほんと大丈…」


電話は一方的に切られてしまった。