☆★??side★☆


家の電話を取る

そして、彼女の家に電話を掛けた

現在、時刻8:30


こんな早い時間に電話してしまって申し訳ない

けど、早めに約束はしないとね




-もしもし?

「あ、もしもし?俺だよ」

-オレオレ詐欺です?

「いや、違うから。分かっててからかうのやめようか。」




電話の向こうで彼女が小さく笑う声が聞こえた

きっといつもみたいに美しく口角を上げて微笑んでいるのだろう




-ふふっ。だって、ケンくんから電話掛かってくるの珍しい。

「あぁ、そうかも。」

-それで、今日はどうしたの?

「デートのお誘い、かな?」

-へっ!!?デート!?




分かりやすく慌てる彼女

声色でそれさえ分かってしまう