「知ってるよ。

いつもありがとね、璃咲」




素直にお礼を言えば璃咲はベビーピンクの目を少し細めて微笑む

ほんとに可愛らしい子だ


その時、璃咲が毛先を指に巻き付けて遊ぶのが見えた




「あー、璃咲照れてるでしょー?」

「照れてない、!!」

「ふふっ、かーわいい」

「なんでそうなるの!」

「だって、璃咲が毛先を指に巻き付けてくるくるして遊ぶのは

照れてるときのくせだもん。」




璃咲はパッと髪から手を離した


すると、何をするかと思えば

卵焼きを箸でつまんでこっちに差し出してきた!!




「い、いいよ、璃咲。」

「愛桜ちゃん、遠慮しなくていいよ!!」

「いや、遠慮じゃなくて...。か、奏翔!助けて」




そう言って奏翔の方に逃げれば璃咲は拗ねた顔をした