姿は皐月なのに、仕草は小学生の皐月と一緒

なんか違和感を感じる



「とりあえず私、待たせてる子いるから屋上行こうか?」

「え、待って。緊張する。その子、女子だよね?」

「?....男子もいるけど?」




階段の途中で皐月が立ち止まる

俯いている




「皐月?...っわ!」




いけない!

皐月のことばかり気にし過ぎた

元はと言えばこの子たちが私のこと睨んできたから来たのに...


落ちるっ...


だけど、いつまで経ってもその衝撃は来なかった

代わりに私を包んだのは温かい人の体温




「愛桜、大丈夫?」

「さ、つき?」

「うん、そうだよ。」



そう言って皐月は私の頭を撫でる

私、子供みたいだなぁって思いながら懐かしい体温に身を委ねた