☆★優said★☆


「先屋上行ってて!」



そう言って歩き出した愛桜ちゃんを背に5人で屋上に向かう

その間、誰も一言も発さなかった


屋上の入り口で璃咲ちゃんが立ち止まった



「ここ、【蒼月】の溜まり場になったんでしょ。あたし、入らないから。」



それは酷く冷たい声で

思わず笑みが零れた



「随分と態度が違うんだね?」

「貴方こそ。」

「川崎 璃咲。話があるから入って。」

「ここじゃダメなの?」

「ここは響くから。」




と言えば川崎 璃咲はそういうこと、と言って笑った



「じゃあ、遠慮なく。」



そう言って当たり前のように屋上に足を踏み入れた彼女は

そこにあったベンチに腰掛ける