「きゃあああああああっ!!」



思わず耳を塞ぎたくなるような割れんばかりの歓声

それは、今しがた教室に入ってきた男子たちに向けられたもので

このクラス、そんなに女子いたっけ?

他の男子が萎縮してるよ可哀想だって




「ちょっと静かにしてくれるかな?」




そう、茶髪のイケメンが微笑むとぴたりと歓声が止んだ

イケメン恐るべし、ね


それにしてもこの人たち、誰かを捜してる?



「誰か、お捜しですか?」



そう言って立ち上がると、彼は口元を笑みで滲ませ言った












「見つけた」