「えっ」

「え、なに?」



向き直ったかと思えば声を上げるからびっくりした

訊ねると彼の方が驚いてたみたいだ



「あの、髪....」

「あ。」



私は回れ右をしてメガネとウィッグを付ける

そして、戻って何事も無かったかのように接した

それは奏翔の言葉で、水の泡となったが




「どうかした?」

「え、幻覚...?」

「いや、幻覚じゃない。大丈夫だ。」

「ですよね!?」

「愛桜、今更だろ。メガネとウィッグ外せよ。」

「はぁ...はいはい。」



言われた通り、外すと彼は顔を赤く染め背けた




「綺麗だろ?」

「っはい、すごく...」

「ねぇ、やっぱり眼科行ったら?」

「お前は、容姿を褒められた時に眼科行けって言う癖をなんとかしろ。」

「だって、お世辞にも言えなくない?」



そう言って髪を指に巻き付けて遊ぶ

あー、短いとやりづらいな、やっぱり