☆★奏翔side★☆




「...私、奏翔のことが好き」





一瞬、夢を見てるかと思った

だけど、唇を重ねたときの温もりが現実だって教えてくれた





「俺も好きだ。だから、俺と付き合って。」





おでこをくっつけ合って言う

愛桜は離れてからその返事をくれた






「私で良ければ、喜んで」





いつもみたいに微笑んだかと思ったら

ネクタイを引っ張るようにして引き寄せてキスをしてきた

まるでさっきの仕返し、とでも言いたげに



愛桜は唇が離れた瞬間、あまりにも妖艶に笑うから

「ああ、ダメだ。これは」

頭のどこかでそう感じてキスを繰り返した






「絶対幸せにしてやるから」






耳元で囁けば頬を朱に染め、嬉しそうに笑う愛桜がいた