暫く話してふと騒がしさに気付く

思い浮かんだのはあいつらだ




「...もしかして今傍にあいつらいんの?」

―よく分かったわね?

「騒がしいじゃん」

―確かに。

「じゃあ、あいつらに申し訳ないし電話切るな?」

―え、あ、うん。オッケー



戸惑いと寂しさが混じった声をルカは急に出した

思わず息を吐く



「....急に寂しそうになるなよ」

―だって陸からの電話なんて珍しいじゃない...

「...バーカ。」

―っ...照れ隠しで人をバカにしないで!

「照れ隠しじゃねぇよ。じゃあ...」

―...照れ隠しじゃん!



不意にルカが幼く思えてくる

こういうとこも好きだけどな



「ハイハイ。そうですけど?」

―あーっ、開き直った!

「開き直って何が悪い」

―....もう、陸なんてきらい

「そうか。俺はルカ好きだけど。」

―嘘だからね!

「知ってるけど?」

―...ほんと、陸には敵わないわ

「俺だってルカには敵わねぇよ」

―嘘ばっかり。