キミを想って、また涙する。

「えっ」

恭太はびっくりしつつ、同情しようとしてくる。

私、成谷くんが私に優しくしてくれるのには、
なにか理由があるんじゃないかって思ってた。

バカだね、私。

多分、成谷くんは品川達から私の名前を聞いてて、
たまたま私が隣の席だったから、興味を持って話しかけてくれたんだよね。

もしくは、興味すら持たず、ただ今日みたいに
品川と私の仲をとり持つためだったのかもしれない。