「それこそ、恭太だったり?」

「まさか!い、いないよ」

あーあ、嘘ついちゃった。

「じゃあ、好きだった人は?」

なんだか今日の成谷くん、グイグイくる……。

「それは…いたけど…」

「そっか」

そう言った成谷くんの表情は、さっきと少し変わった気がした。