キミを想って、また涙する。

広げた教科書の横に、紙切れが1つ。

_なにこれ。

《昨日、どうだったの? 成谷》

成谷くんの方を見ると、にこっと微笑まれた。

え、えええ。

どうしよう、なんて書こう。

《楽しかったよ。瑠璃ちゃんと麻里恵ちゃんと仲良くなれた》

そう書いて、成谷くんの席の方へ置いた。