「何よ、大声で」

声を聞いて、莉子ちゃんが走って戻って来た。

「こいつも連れて行ってくれよ」

莉子ちゃんはハッとしたように私を見て

「ごめん、本当にごめん。そんなつもりなかったの。
自分のことで精一杯で、香代ちゃんのこと考えれなくて」

「全然いいよ。気にしないから」

「ううん。一緒に行こうよ。瑠璃たちには私が言うからさ」