――目が覚めた。

見覚えのない真っ白な部屋に

ビックリする。

体を起こそうとすると

ズキンと頭が痛んだ。

え、待って。

ここ何処??

「―――!!」

誰かの声がすると思って

隣を見るとそこには

意外な人物がいた。

「――結?どうしてここにいるの?」

「お姉ちゃん!!!!」

そう言われて私は気づく。

ああ、そうか。

私、あの帰り道で事故に遭ったんだって。

あんなに眠気満載で帰ったんだ。

バカだなぁ…

「お母さん!お母さん!お姉ちゃんが目を覚ましたよ!!」

結が隣でうたた寝をしていたお母さんを

揺さぶり起こし、

目が覚めた私を見て

安心したのか泣き出した。

「志穂!―――あんたって子は……」

そう言って私を抱き締めるお母さん。

「ごめんね。」

私はライにされたみたいに

お母さんの背中を優しく叩いた。

「もう、心配したんだからね。お姉ちゃんのお友だちも先輩もお見舞いに来てくれたんだよ!」

結がそう言ってムスッとする。

「ごめん。」

そう言うことしかできない。

私、何日寝てたんだろう。

そう思って部屋にかかっている

カレンダーを見た。

12月。

ライと離れてから

1週間はたっているみたいだ。

ライ、元気にしてるかな?

ライ、私のこんな姿見たらどう思うだろう?

やっぱりバカとか言うのかな?

ねぇ、ライ。会いたいよ。

「ライ――――」

無意識だった。

その名前を口に出したのは。