「ライ、ビックリしたでしょ?」

歩いたら結構時間がかかってしまった。

6時半。

ついにライの住んでいる場所に到着。

ライは私を見て余程驚いたのか

呆然とそこに立っている。

私はライを見て微笑んだ。

次に鞄の中から取り出す。

「ねぇ、見て見て!ジャーン!プレゼントだよ!」

そう言ってライにプレゼントを手渡した。

「絶対にライが気に入ると思うから!」

私は続ける。

「ライさ、前プレゼントくれたでしょ?だからそのお返しずっとしたいなーって思ってたの。だから渡せて良かった。」

そう言ってライを見ると

喜んでくれているようだった。

「喜んでくれて良かった!」

ここで、本題に入る。

私が今一番

ライに言わないといけないこと。

「ねぇ、ライ。あのさ、私ライに謝らなきゃいけないの。」

私は彼の顔を見た。

ちゃんと見て言わなきゃ。

ちゃんと伝えなきゃ。

自分の唇が震えるのを感じたけれど

気づかないふりをした。

「ねぇ、ライ―――」