テーブルの上に夕飯が並べられる。
今日の夕飯は麻婆豆腐と炒飯だった。
「いただきます。」
2人で揃っていただきますをして
食べ始めた。
「…美味しい。」
「そう。良かった。」
そう言うライは素っ気なくて。
やっぱりライは怒ってるのかもしれない。
「ライ…」
「ん?」
「さっきはごめんね。」
「さっきって?」
「ほら、妹の話。私、ライを不快な気持ちにさせちゃった。家族の話なんてライの前では避けるべきだったのに…」
ちゃんと目を見て謝らなきゃって思ったのに
どんどん顔が下を向いてしまう。
「志穂、顔あげて。怒ってないから。」
ライは食べるのを止めると
そう言った。
「でも――「俺こそごめん。」」
え?
私は顔をあげた。
「何で?ライは謝ることないんだよ?」
「ううん、俺こそ謝らなきゃいけない。」
ライはそう言うと続けた。
「志穂には最初から怒ってないし、家族の事を聞いたときも志穂の家族の事を聞いて嫌な思いはしなかったよ。ただ―――」
「ただ?」
「羨ましいんだ。会いたい人に会いたいときに会えるのが。俺の不注意だったけれどもう俺は会いたいときに会いたい人に――」
そう言いかけて目を見開いたライ。
しまった。言い過ぎた。
そんな顔をしていた。
「ごめん、後半言ったことは忘れて。でも、前半言ったことは嘘じゃないから。」
またそう悲しそうな顔をしたライ。
そんな彼に私はうんと言って頷くしか
術がなかった。
「ねぇ、ライ。」
暫くしてから私は
1つの事を言おうと口を開いた。
「何?」
「私はライの事を全然知らない。それでも、今ライの一番の味方は私だし、ライは私の大切な人だから。」
今度はちゃんと目を見てそう言った。
今日の夕飯は麻婆豆腐と炒飯だった。
「いただきます。」
2人で揃っていただきますをして
食べ始めた。
「…美味しい。」
「そう。良かった。」
そう言うライは素っ気なくて。
やっぱりライは怒ってるのかもしれない。
「ライ…」
「ん?」
「さっきはごめんね。」
「さっきって?」
「ほら、妹の話。私、ライを不快な気持ちにさせちゃった。家族の話なんてライの前では避けるべきだったのに…」
ちゃんと目を見て謝らなきゃって思ったのに
どんどん顔が下を向いてしまう。
「志穂、顔あげて。怒ってないから。」
ライは食べるのを止めると
そう言った。
「でも――「俺こそごめん。」」
え?
私は顔をあげた。
「何で?ライは謝ることないんだよ?」
「ううん、俺こそ謝らなきゃいけない。」
ライはそう言うと続けた。
「志穂には最初から怒ってないし、家族の事を聞いたときも志穂の家族の事を聞いて嫌な思いはしなかったよ。ただ―――」
「ただ?」
「羨ましいんだ。会いたい人に会いたいときに会えるのが。俺の不注意だったけれどもう俺は会いたいときに会いたい人に――」
そう言いかけて目を見開いたライ。
しまった。言い過ぎた。
そんな顔をしていた。
「ごめん、後半言ったことは忘れて。でも、前半言ったことは嘘じゃないから。」
またそう悲しそうな顔をしたライ。
そんな彼に私はうんと言って頷くしか
術がなかった。
「ねぇ、ライ。」
暫くしてから私は
1つの事を言おうと口を開いた。
「何?」
「私はライの事を全然知らない。それでも、今ライの一番の味方は私だし、ライは私の大切な人だから。」
今度はちゃんと目を見てそう言った。

