二重瞼でもう1つ思い出したことがあった。

あまりにも綺麗な二重の形をしているから

妹に不満を言ったことがあった。

「いいなー。私もあんなに綺麗な二重だったらなぁ…」

そう言った時、妹に怒られたっけ。

「高望みしすぎだよ!お姉ちゃん!お姉ちゃんは二重だからそれで良いじゃん!結は二重ですらないんだよ!!」

と睨まれた。

いや、結は確かに一重だけど

それでもキツい印象はないし

可愛いと思うんだけどな…

性格もサバサバしててかっこいいし…

そんな妹、結とも2年会ってない。

結、元気かな?

「会いたいなぁ…」

「誰と?」

振り向くと買い物袋を下げたライが立っていた。

「お帰り。早かったね。」

「うん。…それで、誰に会いたいの?」

「結。私の妹だよ。」

そう言うと少し悲しそうな顔をした。

「ラ―「―――な。」え?」

何か小さく呟いたライに私は聞き返した。

「――すぐ会えるよ。きっと。」

ライはそう言うと

夕飯の準備をすると言って

台所へ行ってしまった。