「はやくしろ。」

「ね、待ってよ!」


向日葵は待つのが嫌いなの。

向日葵とは席となりじゃないのに!

なぜか、向日葵の隣の席の子が休みで先生と目のあった…

ひめが休んだ子の代わりにやらなきゃいけないの?

日直は日誌を書かないといけないし…

日直になると帰りに居残りもあるし。

ほんと面倒。

待つの嫌いならやってくれてもいいのにねー。

はぁ…。 こんなんじゃ振り向かせるなんて100年はやいよ。

もう向日葵には先に帰ってもらお。


「向日葵!先帰っていいよ、ひめが残ってやるね?」

「ふーん、さんきゅ」

「あ、うん」


そうだよね。

『俺も残る』なんて言わないよね…

期待しちゃダメ!!

よし、頑張ろ!!!


「姫華。向日葵帰ったけど日直の居残りはー?」


柚那が聞いてきた。


「向日葵 待つの嫌いだし、1人のほうがいいかなって思ってね…」

「そっかぁ…。うち手伝おっか?」

「ほんとに?!」

「ほらぁ!1人やなんでしょ?」

「あ、うん。まぁね…」

「なんでも話して?相談のるからさ!」

「ありがとね!」


ほんとに柚那は優しい。

ひめのお姉さん的存在なんだ。