愛子さんがご飯を全員分ついだみたいで、
ご飯をたべてから話すことになった。
初めてじゃないかレベルの暖かいご飯に
涙が止まらなかった。
誰かと食べるご飯はこんなにもおいしくて
優しい味がして...
冷えきった心が溶けていくような、
変な感じになった。
なんで泣いてるか聞いてこなかったから
よかった。
終わったあと、また話し合いが始まった。
「で、あおちゃん、家は?」
『ない。』
叶芽、叶都「「えっ。」」
愛子「じゃあ、ここに住んだら?」
叶多「いんじゃない?別に。」
司「...珍しい。叶多が女の子を...」
『...え...は?』
突然のことで驚いた。
見ず知らずの他人をそう簡単に受け入れる
人がこの家族の他にいるだろうか。

