「美春、ごめんな」


竣くんは、いつもの優しくてまっすぐな目で私をみつめてくれていた。


「竣くんは悪くないよ。


もし私が竣くんの立場だったら、わかってたことだとしても、すごくショックだと思う。


ごめんね」


竣くんは、私の髪を優しくなでてくれていた。


「情けねーよな、美春のことを信じてやれなくて」


「これからは、私が竣くんを大切に思ってること、信じてよね」


背の高い竣くんに届くか不安だったけど。


思いっきり背伸びして、私からキスした。


背伸びしたくらいじゃ届くわけないんだけど、私を抱きしめてくれていた竣くんは、私に顔を寄せるために少しかがんでいたんだってことに、あとで気づいた。


「美春、それはヤバイ」


「ヤバイって、なんで?」


「もっとキスして」


重なってゆくキスはどんどん深くなり、お互いを求めてベッドに倒れこんだ。