火曜日から木曜日は、同じような作業を繰り返した。


合間で、資料整理や取材に行く先輩のお供をしたり、デスクワークばかりじゃなかったから良かったけど。


出版社は私に合ってないんじゃないかって、不安ばかりだった。


家に帰るとまず、スーツを着替えてカズにメッセージを送った。


すぐに既読になることが多くて、それだけで安心した。


カズは少し前に電話した時、今年度2年生を受け持つことになり、4月中は会えそうにないんだ、とさみしそうに話していた。


私も、4月は自分のペースをつかむので精一杯だよ、と答えた。


つきあって、同棲して、就職をきっかけに離れて。


それでもカズは、これからも私とつきあってくれるのかな。


このまま月日を重ねたら、結婚したりするのかな。


まだ就職したばかりの私には、結婚は遠いことに思えた。