一生分の涙を流したんじゃないかっていうくらい、私は子どもみたいに泣きじゃくった。
まどかのお母さんが迎えに来て、
「美春ちゃん、おばさんに何でも頼ってね。
言いづらかったら、まどかに言えばいいから。
また明日二人で来るから、今晩はゆっくりお別れしてね」
まどかもお母さんも、泣きはらした真っ赤な目で帰って行った。
静まりかえった部屋に、カズと私とお母さんだけが残った。
カズに手紙の内容をかいつまんで説明しているうちに、だんだん落ち着きを取り戻した。
「美春、俺しばらく泊まるから、安心して」
たった一人になってしまったけど、カズのあったかい腕に抱きしめられて、一人じゃないって思えた。
すべての手続きが終わると、一気に力が抜けたように、無気力になってしまった。
そんな時はなぜか、カズに頼るんじゃなくて、キーホルダーを握った。
整備工場は閉鎖されたし、竣くんの部屋は他の人が住んでいて、使えない鍵がついたままのキーホルダーを。
まどかのお母さんが迎えに来て、
「美春ちゃん、おばさんに何でも頼ってね。
言いづらかったら、まどかに言えばいいから。
また明日二人で来るから、今晩はゆっくりお別れしてね」
まどかもお母さんも、泣きはらした真っ赤な目で帰って行った。
静まりかえった部屋に、カズと私とお母さんだけが残った。
カズに手紙の内容をかいつまんで説明しているうちに、だんだん落ち着きを取り戻した。
「美春、俺しばらく泊まるから、安心して」
たった一人になってしまったけど、カズのあったかい腕に抱きしめられて、一人じゃないって思えた。
すべての手続きが終わると、一気に力が抜けたように、無気力になってしまった。
そんな時はなぜか、カズに頼るんじゃなくて、キーホルダーを握った。
整備工場は閉鎖されたし、竣くんの部屋は他の人が住んでいて、使えない鍵がついたままのキーホルダーを。


