「え…えぇっ!?」



この人店長さんなの!?とか色々考えていると、手をクイッと優しく引っ張られる。



「わっ‼‼…っと」



未だびっくりしているあたしは、
おばあさんの力に抵抗すること無く、お店の中に踏み込んだ。


リーンと風鈴の綺麗な音が耳に響く。


照明は安心感のあるオレンジ色。
小さめのカウンター席と、奥にテーブル席が五つほど。


室内に漂うコーヒーの良い香りが鼻をくすぐる。
小さく、でも確実に聞こえるくらいの音量でオルゴールがかかっている。


……想像通り、かも。