リンリーン、と客の来店を知らせる軽やかな音が響く。 風の匂いを纏う彼は、初めて会話したあの椅子に座っていて。 「──っ歩くん!」 驚いた様に振り向く彼に、小さく笑ってから。 きっと真っ赤に染まってるであろう顔のまま、口を開く。 君に、あたしも好きだと、伝えるために。 「あのね───」