夕立に会いましょう



「はぁ……いくら人が来ないからって駄目でしょうに」


「すぐに戻りますよ。それに……雨も、止んだみたいね」



苦笑する羽島くんに、店長さんはくすりと笑って、外を見た。

つられて外を見れば、先程までのザーザー降りはどこかへ行って、雲一つない晴れになっていた。


「……って、もうこんな時間!そろそろ帰らないとっ!!!」



オレンジがかった空がもうそろそろ帰る時間だと教えてくれる。

残ったコーヒーを飲み干して、鞄を持って。