困った様な羽島くんの声で、はっと我に返る。 ……まじまじと見ていたせいで、いつの間にか距離が近くなっていたみたい。 びっくりして立ち上がった時に、 あたしを掠めたのは、爽やかな風の匂い。 「いえ、少し驚いただけですから。そんな謝らなくても」 申し訳ない、と頭を下げたあたしに羽島く笑ってそう答えた。 雨宿り仲間、とか色々あって。 すぐに仲良くなれたけれど、あたし達は一応、初対面な訳で。