両脇の棚も奥にでんと構えるごっつい金庫も俺様の眼中にはない。 宝は宝でも、んなケチな物は俺の趣味じゃねえ。 床の一角、妙に小汚い敷物が俺様の目指す場所となった。 強烈な魔磁伽琉の束がその敷物から漏れ出ていたから。