「あ、はい。」

近くに居た家政婦があたしに応じた。

「髪の毛、解かしてくれない。」

もう、我が家の家政婦は、お手伝いさんよね。
ほほほほほ。

「承知致しました。」

あたしの髪の毛は、ウェーブかかったロングヘアー。
1人で解かすには、長すぎるのよ。

数分して、家政婦は手を止めて、「終わりました。いかがでしょうか。」と言った。

「ええ、宜しくてよ。どうも有難う。」

「いえ、そんなことは………」