また貴方に会えたなら

まぁ、いつもこんなんだから、友達はいなかった。

「常磐ちゃんって、近寄りにくい……」

「本当、いつも難しそうな本読んでるしね。」

クラスメイトに陰口をたたかれたりした。
でも、あくまであたしは、上品なお嬢様でなくてはならないから、声をあげたり出来ないの。

「咲佐納さん。」

「何ですの?先生。」

「皆と遊ばなくてもいいの?」

「ええ。生憎、あたしはあんなふうに無邪気に遊ぶのは難しいですわね。」