また貴方に会えたなら

チュンチュンと、窓の外で雀が元気に鳴いている。
もう、朝らしい。

「常磐お嬢様、朝でございます。起きてください。」

「ふわぁ、もう?」

ハァ、と、家政婦は頭に手を添え、溜め息をついた。

「常磐様は、半日もお休みになっておりましたよ。さぁ、起きてください!」

もう一度大きな欠伸をしてから、家政婦の持ってきた制服を受け取った。

ピンクのチェック柄のスカートに、同柄のリボン、紺色のジャケット。

やはり、白百合学院の制服よりもこっちがいいわ。