家庭のことがあったから、私は男の人が苦手。


普通に話したりはできるし、もちろん、前までは好き人もいた。


けど、仲良くなりすぎなのは嫌だ。


後からどうなるのかが分からないし、あまり仲良くしすぎると怖くなる。


告白されても、友達以上には絶対になれない。


「だよねー。でも、ももちゃん?友達になるだけでいいんだよ!?」


「いやぁー…。え、遠慮しとく。」


「ぜーーったいに話が合うと思ったんだけどなぁ〜」


「ははは…」


私は頭をフル回転させて何か別の話題を作ろうと考えていると、優希乃のひと言が私の心を掴んだ。


「あーあー…ももちゃんが読みたがってた本、あいつ持ってたのになぁ〜」


「優希乃様、紹介してください。」


「よしきたぁー!」