「大雅くんはどこだ?」
私は今グラウンドに居る。
お兄ちゃんから借りた野球のユニフォームを着て、ボサボサの長髪を適当に赤い輪ゴムで結び、同じくお兄ちゃんから借りたチームの帽子の中に結んだ髪を入れ、野球部に変装した私が。
お兄ちゃんは何故私がこんな事をするのか意味が分からないみたいだったが、私の変装で大雅くんの不調が直るかもしれないなんて感じで言ったら、積極的に野球のユニフォームとチームの帽子を貸してくれた。
「居た!」
グラウンドの隅っこでキャッチャーに向かってボールを投げている大雅くん。
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