「…何?」

…機嫌を悪くさせちゃったみたい……。

眉間にシワが……。

「あの………」

私は両手を強く握りしめる。

「お願いします!!!
私に料理を教えて下さい!!!」

「…断る」

「どうして!!!」

何で!!!

諏瑠多弦の眉間のシワが深くなる。

…更に機嫌を悪く…。

「こっちが聞きたい………。
どうして俺に料理を教えて欲しいんだ? 母親に教えてもらえば良いだろ……」

「そんなの無理です。
私には母親が居ないので」