よし。なら、先に倒れておきましょう!
そして私は倒れる場所へ辿りついた。
1階の図書館向かいにある…保健室。
倒れるのに相応しい場所でしょう?
でも、倒れる事が出来るだろうか…私は不安だった。
だって保健室の先生(女性)が女子に冷たいから。
私が以前、転んで膝をすりむき、保健室を訪れた時の事。
『あなた…何しに来たの?』
何しにって…。
『膝を怪我したので…その手当てに…』
『ああ…そう。そっちの右の棚に消毒液とか、絆創膏とかあるから』
えっ…。
自分で手当てしろって事?
『はい…』
ガラガラガラ…。
『文哉くん!!どうしたの?どこか怪我でもしたの?それとも気分が悪いの?』
『眠いから寝に来た』
『そうなんだ。文哉くん3年生だもんね。しっかり寝て。勉強頑張れ!!!』
『あの、静かにして』
『ごめんなさい。静かに…』
シャッ!!!
『…するわね…』
あれはウザがられてるな…。
『何あなたまだ居たの?』
『あっ…』
『さっさと手当てして出て行ってくれないかしら。静かに…ね』
『…分かりました』
先生が、でしょう?