H! SCHOOL LOVE

「前にパンをあげた男の子からですよ。
正確には、その子のお母さんからですが」

「そう……ですか……」

あの子が………。


「どうして……私だと……分かったんですか?」

制服を着ている私に会っているから、どこの高校に通っているかは分かっても、私の名前を知らないのだから、私に辿り着くはずがないのだ。

「そんなの決まってるじゃないですか!
見てたからですよ!
男の子にパンをあげている所を!!」