H! SCHOOL LOVE

「あの…」

「昼食に食べて下さい!」

「え…えぇ!」

「もう仕事に戻らないと」

そう言うと、キラキラ笑顔の店員さんの右手が伸びてきて私の右手をつかみ、茶色い紙袋を握らせる。

「また明日!」

キラキラ笑顔の店員さんは、いつもしている別れの挨拶のように言って、店に戻って行った。


そして私は、ほぼ毎日ライオンに通っている。

もちろん。パン屋さんのライオンだ。

ほぼなのは…。