「何を隠してるの?」 私が聞くととーくんは唾をゴクンと飲んで 「桜が咲く前に菫にお願いがあるんだ」 そう言った。 とーくんが私にお願いするなんて初めての事だ。 とーくんは小さい頃からしっかりしていて、面倒見もよくて私のお兄ちゃんみたいな存在だった。 だから自然と私がいつもとーくんを頼って、とーくんは私のお願いを聞いてくれていた。 とーくんからの初めてのお願いを私が断るはずない。