名前を教えたその日から、蓮センパイとの距離はどんどん近くなって。
お兄ちゃんと遊ぶために家に来てくれたけど、私も一緒に混ぜてくれたり、お兄ちゃんがトイレ行ったり買い物行ったりした時なんかは2人で他愛もない会話をして盛り上がったり。
最初は、山崎(蓮センパイの苗字)センパイなんて呼んでたのに、次第に今の呼び方、蓮センパイになって。
蓮センパイも、美月ちゃんって呼んでたのが、"美月"になって。
蓮センパイにとっては何とも思わない変化かもしれないけど、私にとっては大きな変化。
そして、どんどん、どんどんセンパイのことが好きになっていった。

