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センパイが好きなのは私じゃない。

年下なんて恥ずかしいですか?

長い髪が好きですか?

大人っぽい方が好きですか?


私じゃ、ダメですか……?センパイ。








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蓮(れん)センパイと初めて会ったのは、私が中学2年生の時。


きっかけは、私のお兄ちゃんと蓮センパイが友達で、たまたま家に遊びに来た時だった。


センパイは、私より2つ上の当時、高校1年生。

地毛なのに少し明るめの髪に、整った鼻筋、タレ目でもなくツリ目でもない、2重でとっても綺麗な目、薄い唇に少し低めの声。

初めてセンパイを見た時、思わず動けなくなってしまったことを覚えてる。



あまりに、かっこよすぎて……。



『美月(みつき)、後で飲み物持ってきてくんない?俺の部屋に。』




いつもなら、お兄ちゃんにそんなこと言われたら「めんどくさい」って断るけど……。


「喜んで!!!!」



断る理由なんて見つからない!


すぐに、OKした私をみて不安そうな顔をするお兄ちゃん。



でも、そんなの関係ない!


少しでも蓮センパイとの距離を縮めたくて必死だったんだから。