冬休みに入ったと同時に

母さん方の母が俺達を尋ねにきた。




ばあちゃんは、俺らの貧しい生活におどろきを隠せなかった。



ばあちゃんは、すぐに、暖かい部屋と、掃除の行き届いた環境にしてくる。



俺は、ばあちゃんに涙を流してあの時、礼を言ったんだ。




これでまた、生きて行けると思ったから。





ばあちゃんは来た夜に、俺だけに、母さんの消息を教えてくれた。





「お前の母さんは、火事の容疑と殺人の容疑で警察の所にいたんだよ。
でもね、いくらひどい親でも、子供を殺すなんて思ってないよ。
案の定、容疑は晴れたんだ。」

「じゃあ、母さんはもう少しで戻ってくる?」




静かに首を横に降る。





「カズキは大きいから、話すけど、母さんは、再婚をしたんだ。
再婚をしてね。
今大阪にいるよ」