やがて、校長先生の前へ立つ。


その瞬間、全校生徒がざわめきだしはじめる。


やがて、そのざわめきは、どよめきにかわり、その原因の主が私の視界に入った。


「佳子?!」


彼女は、何かを覚悟した表情で席を立ち、こちらへ近寄ってくる。


「座りなさい!石井佳子座りない!」

マイクから先生が呼び掛ける。

体育館横に座っていた先生達も立ち上がりだし、静止を促すが全く聞かない様子。

「宮坂~!!!」

悲鳴にも似た怒鳴り声を上げなから佳子は私目掛けて突進してきた。


その時、私は感じたんだ。


佳子の復讐はまだ終わってないって。